そもそも、完全一致検索というのはサーバーに過大な負荷をかけないようにするためのものである。たとえば「あい」などという文字を書名や著者名に含む図書を検索しようとすると次のようなものがヒットする。それぞれ、どこかに「あい」を含んでいる。
- おねしょ・夜尿症を治す(図書)西東社 2002.4 相川 務‖著
- アニマルアイズ 2動物の目で環境を見る 死を食べる (図書)偕成社 2002.3 宮崎 学‖著
- ハーブの達人恵子さん手づくりのアイテム+レシピ116 (図書)三五館 2002.3 中野 恵子‖著 編 メジャーカンパニー‖著 編
- 中年まっさかり(図書) 光文社 2002.3 永井 愛‖著
「あい」で検索してもこのようにヒットするものが多いのだから、もし、「あ」で検索されたら膨大な数の図書がヒットすることになる。それを避けるために、1文字での検索を要求されたら「その文字を含むもの」ではなく、「検索文字と同じ文字数で、その文字に完全に一致するもの」だけをヒットさせることにして、検索のための計算量を減らすというのが完全一致検索である。
「恋 ゴンドラ」も最初に「ゴンドラ」で検索してその結果の中から「恋」を探すのならコンピュータにとって手間はかからないはずだが、富士通のシステムはキーワードの中に1文字のものがあれば、完全一致検索でしか検索を受け付けてくれないのである。
この場合は「こい ゴンドラ」にすれば完全一致検索にならず「恋のゴンドラ」にヒットするのだが、「蚊 熱帯」だったらどうしたらよいのかなあ。富士通の場合はどうせ500件で打ち切るのだから、完全一致検索などと言わずに調べてくれてもよいじゃないかという気にはなる。
ちなみにNECの丹波市立図書館では問題なく検索できる。
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