2019年12月17日火曜日

三田市立図書館の検索システム改善

三田市立図書館は今年1月から富士通のシステムを採用したが、10月に蔵書検索を使ったところ、検索窓に「金閣寺 三島」と入れると「完全一致検索を行います。よろしいですか?」と出て検索できない状態だった。これは篠山市立図書館ではずいぶんまえに改善してもらった項目なのだが、富士通では新しいシステムでもまだ直していないのであった。

10月22日に三田市立図書館にメールで知らせたところ、10月29日付で「検討させていただきたいと思います。」という回答があった。本日(12月17日)調べてみるとすでに改善されていた。素早い対応だと思った。

2019年12月9日月曜日

PISA読解力の低下

15歳高校生のPISA試験における「読解力」が、2012年の4位から2018年には15位に落ちたというのがニュースになっている。メディアでは順位のグラフが報道されたが、ここでは得点に着目してみた。諸外国の得点は比較的安定しているが、日本の得点は変動しており、これが順位変動の原因であることが分かる。つまり、諸外国の成績が上がったのではなく、日本の成績が落ちたことが分かる。

このグラフに、1か月に1冊も本を読まない中学生の割合(不読率)とスマホの普及率のグラフを重ねてみると次の通り。

中学生の不読率は2000年には50%弱だったが、2007年以降は15%まで減少した。その効果なのか、15歳高校生の「読解力」は2006年の15位から2012年には4位にまで改善されていたが、2015年8位、2018年15位と急落。それは前述のように得点の上下によって起きたものであった。

2012年といえばスマートフォンが普及し始めた時期。それに対する対策ができていないのではないだろうか。日本の子供たちは、諸外国にくらべて授業や宿題に情報機器を使う比率が低く、友人とのコミュニケーションやゲームに使う比率が高いといわれる。

ちなみに「脱ゆとり教育」による授業時間増加は2011年からという。子どもが忙しくなって、読書をする時間が無くなっていないかも気になる。

(参考) 文科省「OECD 生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント