2019年8月24日土曜日

伝記の分類

京都府立図書館の「コラム 目録の小部屋」に「No.16 伝記の分類について」という記事がある。伝記はNDC分類で289だと思っていたが、必ずしもそうでないことを教えられた。
個人伝記の分類は、『日本十進分類法(NDC)』によると日本人が「289.1」、東洋人が「289.2」、西洋人が「289.3」になっています。(中略)
でも、哲学者や宗教家、芸術家・スポーツマン・落語家や俳優など芸に関わる人、詩人や作家などの名前は見当たりません。それは何故でしょうか?彼らの人生を語るには、その思想、作品、技能などと切り離しては語れないものがあるため、それぞれの分野でまとまるように分類しているからです。
哲学者・宗教家は「100~199」、芸術家・スポーツマン・諸芸に関わる人は「700~799」、詩人・ 作家は「900~999」の分類になります。
ということだ。さらにTRCデータ部ログの「秘伝?被伝者の術~MARCや検索のはなし~」には一部孫引きになるが次の記述がある。
被伝者(ひでんしゃ)とは、伝記などの本で、書かれている対象になっている人のことです。先日ご紹介した新島八重の関連本ですと、描かれている対象「新島八重子」が「被伝者」となります。
日本十進分類法 新訂9版の解説p39
「個人の伝記は書かれた対象(被伝者)の姓名で検索されることが多いので,被伝者名を図書記号に含めて探しやすくすることが望ましい。」
と、あります。
篠山市立図書館では開館当初から数年前まではNDC3桁と著者名だけしか使っていなかったので、289は世界中の人の個人伝記(哲学者・芸術家・作家などを除く)が、被伝者名順ではなく著者名順に並んでいたと思われる。数年前からラベルを貼り換えてNDCは5桁程度まで使うようになったので、いまでは日本人、東洋人、西洋人は区別されたが、被伝者順にはなっていない。惜しいチャンスを逃がしたものである。

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