2020年10月28日水曜日

「著者名等」のほしいケース

今度は「寺田寅彦」を検索してみた。

「著者名等」でヒットするのは29件である。そのうち

  • 「著者名」でヒットするのは12件
  • 「個人件名」でヒットするのは6件
  • 「内容」でヒットするのは10件
  • その他1件(日本近代文学大系 56近代俳句集)
吉田茂と違って随筆が多い人なので、「内容」でしかヒットしない図書が多い。藤井寺市、猪名川町などでは「内容」は検索できないので、丹波篠山市も同じようにしたのでは詳細検索では見つけられない図書が存在する可能性がある。(2020/10/28追記)

なお、簡易検索では35件がヒットし、「著者名」との差6件は
  • 学習件名でヒットする2件
  • ひらめきと執念で拓いた地球の科学 ウェゲナー、寺田寅彦、ミランコヴィッチ 竹内均・知と感銘の世界
  • 日本文芸鑑賞事典 7近代名作1017選への招待
  • 漱石先生の手紙が教えてくれたこと岩波ジュニア新書
  • 日本近代文学大系 34寺田寅彦集

「著者名等」はなくてよいか

 丹波篠山市で使っている富士通システムの次のバージョンでは、詳細検索で「著者名等」という項目がなくなるようだ。そこで、「著者名等」とはどういう項目なのか、使って調べてみた。

「著者名等」に「吉田茂」と入力して検索すると、19件がヒットする。

  • そのうち13件は「個人件名」でもヒットする。
  • 1件は『常識』としての保守主義 という図書であり、これは「内容」に吉田茂という文字がある。
  • そのほかは吉田茂とは関係なさそうで
    • 著者が「吉田茂樹」である図書2件。
    • 残りは「地球惑星科学」、「都市の記憶 2日本の駅舎とクラシックホテル」「都市の記憶 3日本のクラシックホール」である。

「学習件名」でヒットする7件は「著者名等」ではヒットしないし、「書名/タイトル」にヒットする9件のうち2件はヒットしない。

どうやら、「著者名等=個人件名+著者名+内容」ということらしい。(2020/10/28追記)

ここまででまとめると、吉田茂を検索するには「個人件名」でほぼ十分であることが分かる。

ちなみに「簡易検索」では28件がヒットするのだが、内訳は次の通り。

  • 「著者名等」の19件
  • 「学習件名」の7件
  • 「書名/タイトル」の2件

2020年10月26日月曜日

図書コーナー利用者数が倍増??

 図書館協議会で実利用者数の推移が公開された。実利用者数というのは年間一度でも図書館で貸し出しを受けた人の人数である。

2019年度は前年までと大きく傾向が異なって、中央図書館で700人くらい減少し、500人くらい市民センターが増加している。

図書館の説明では、この数値は従来から中央図書館、市民センター別々に実利用者数を計算したもので、両方を利用した人があればその分はダブって計上されているとのことであった。意外な数値なので図書館に確認すると、「司書に確認すると、予約本の受け取り先を中央図書館ではなく図書コーナーに変更される利用者も多いとのことで、予約本を図書コーナーへ配送する数も以前より若干増えているように思うとのことです」と回答をもらった。

2020年10月20日火曜日

教育委員会の点検・評価

教育委員会では毎年「教育委員会の点検・評価」を公開している。令和元年度(2019年度)については2020年9月末に公開された。

その中には地方教育行政の組織及び運営に関する法律 第26条にもとづき、外部有識者の知見も反映されており、森田恭弘氏(元篠山中学校校長)の総評には次のように書かれている。
 すべての教育施策について、担当者より実績と成果、課題と次なる展開を説明していただいた。丹波篠山市においては、「一人一人が光り輝き、生きがいをめざす」を教育理念に、教育委員会、学校園、保護者、地域、関係者が一丸となって課題解決に取り組んでおられることを改めて知ることができた。ここでは、四つの施策に絞って意見を述べさせていただきたい。
(中略)
 四つ目は「図書館事業の充実」である。中央図書館、市民センター図書コーナーを中心に、生涯学習のセンターとして充実・発展が図られており、大いに評価できる。しかし、市民にとって活用しやすい状況にあるだろうか。例えば、遠隔地域の住民はどれだけ利用できているか、配本所など出張図書館サービスをどれだけの市民が活用しているか。市民がより利用しやすい図書館ネットワーク・サービスの構築を検討いただきたい。また、学校に配置されている学校図書館支援員は3名だが、図書館教育の充実のためにも増員を検討できないだろうか。
 丹波篠山市の教育課題を解決していくためには、地域人材をいかに活用するかが大きなカギを握っているのではないか。力になりたいと考えておられる市民は多くおられると思う。豊富な人材を発掘し、研修の機会を持ち、様々な活動に関わっていただくことによって、教育の基盤は広がり、隙間のない教育活動が期待できる。私自身も協力させていただきたいと考えている一市民である。 

2020年10月4日日曜日

丹波市図書館で「京都」を検索すると

 丹波市図書館で件名に「京都」を指定して中央図書館の一般書に限定して検索すると671件ヒットする。同様に「東京都」を検索すると270件ヒットし、これは全部「京都」の671件に含まれる。NECの全文検索方式がオールマイティというわけではなさそう。

ちなみに、丹波篠山市立図書館の場合は一般件名「京都」で480件ヒットする。このなかから「東京都」で絞り込むと2件ヒットするが、いずれも京都にも関連する図書である。

OPAC 評価の実際(若干のまとめ)渡邊隆弘(帝塚山学院大学)