2020年1月22日水曜日

丹波市は図書館6館体制を維持したいと

「丹波市子ども読書活動推進計画 (第2次)」には次の記述がある。
3.図書館における取組
(中略)
【課題】   
 子どもへのサービスの推進に向けては、子どもの身近なところに図書館があり、 すぐに利用できること、充分な図書資料と、図書資料・情報について相談・案内 してくれる「人」の存在が欠かせません。そのためにも、「市内に図書館が6館あ る」体制は、今後も継続していく必要があります。
 また、図書館には、子どもたちの知的好奇心を満たし、学習を助け、子どもた ちの一生の友となる「本」との出会いを提供することも大切な役割です。子ども たちの健やかな成長を支える質のよい図書資料を揃え、子どもと本を結びつける ための働きかけを、図書館内・館外に渡って積極的に行う必要があります。
つまり、丹波市では合併前の各町が持っていた図書館を「子どもの身近なところに」「すぐに利用できる」ように「相談・案内してくれる人」とともに維持したいと言っているわけである。

丹波篠山市でも「第 2 次丹波篠山市子ども読書活動推進計画」が策定され、その中には図書館の活動が種々書き込まれているが、その活動は中央図書館周辺にとどまり、遠隔地の生徒児童に関しては効果が及んでいないと思われる。

わずかに、現在はほとんど利用されることのない配本所の充実が次のように書き込まれているが、子どもたちが読みたい本をリストの中から選んで予約することはなかなか難しいと思う。本の現物を子どもたちの身近におく必要があるのではないだろうか。子どもたちにどのように本を届けるかをもっと考える必要がある。
・インターネットから、全ての本に予約ができ、郊外の子どもたちが最寄りの支所等の配本所を気軽に活用できるような体制の充実を図ります。(新規)
 市立中央図書館のサービスのひとつである市内各配本所での貸出しが十分に図られるよう受け入れ先となっている各支所(分室)、 ハートピアセンターなどと連携を強化するとともに、育児・教育施設への直接的な情報発信を行います。 各配本所からの利用方法について、 広報誌やホームページの活用や、周知ポスター、チラシ等の作成を行い、 利用者へ広く情報を提供します。
 また、 図書館システムと蔵書検索システムの更新により 、 自宅のパソコンやスマートフォン、 携帯電話、館内OPACから、 本の予約や検索が容易となりました。
 今後も利用者ニーズを反映できるよう、システム会社と協力しながら図書館情報の拡張と図書貸出しの円滑化に努めます。
学校や幼稚園などへの団体貸出の頻度は、近年、司書の労働時間適正化のために毎月から隔月に減らされているが、そのことは上記計画には書かれていない。11月21日の教育委員会では「きらめき教育プラン」の審議が行われ、次のような議論があった。
中村委員
p.22 について、学校園への図書貸出について、2 か月に一度の貸出となっている理由を教えてほしい。
樋口館長
学校への図書貸出については、業務量の増加により、本来の図書館業務に滞りが発生する恐れがあるため、1 か月に一度から 2 か月に一度の貸出に変更した。今後は、会計年度任用職員制度の導入により、図書館司書の業務時間が増加する予定であるため、従来の 1 か月に一度の貸出ができると考えている。
(中略)
酒井委員
図書館に近い、遠いで子どもが本を借りる機会は変わってくると思う。学校への図書貸出はそういった機会を均等にする取組であると考えるので、ぜひ、1 か月に一度は貸出を実施してほしい。その方向性をきらめき教育プラン内にも記載してほしい。

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