2020年9月24日木曜日

第3次丹波篠山市総合計画で図書館は

市の総合計画は10年計画だが2025年度までを前期として具体的な数値目標を掲げている。図書館については人口当たりの貸出数(貸出密度)を5年間で6.9から7.0にするという目標となっている。

これまでの推移を見てみると、10年くらい前の貸出密度は7.6くらいだったのだが、2013年くらいからスマートフォンの爆発的普及に押されるように低下の一途をたどっているのである。これを押しとどめようというのが計画であるが、かなりの努力を要すると思われる。

その理由の第一は人口の年齢分布である。丹波篠山市の場合は幼児や小学生の貸出密度は30冊を超えており、この年代の比率が減少すれば貸出密度も減少せざるを得ない。現在は30歳前後の人口が減少しているので、今後数年間は出生数に期待はできないのではないだろうか。

3年間の移動平均をとって見やすくした(2020/10/7)
さらに、団塊の世代が5年後にはすべて後期高齢者になる。この人たちが図書館に来られなくなると本を借りなくなるので貸出密度の低下要因となる。とくに女性は70歳以上の貸出密度が低いので、市民センターや配本所など住居地の近くで借りやすくする施策が望まれる。

ただ、貸出密度が増える要素もないではない。それは近くの地区の人口の割合が増えること。これに頼るようではいけないが。

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