2019年10月7日月曜日

子どもの読書離れ

2001年に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が制定された。2002年8月に公表された「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」によれば、子どもの「読書離れ」について次の問題意識があったとされる。
平成13年5月に行われた調査によれば、児童生徒の1か月の平均読書冊数は、小学校で6.2冊、中学校で 2.1冊、高等学校で 1.1冊、1か月に1冊も本を読まなかった児童生徒の割合は、小学校で 10.5%、中学校で 43.7%、高等学校で 67.0%となっている。また、平成12年に行われた経済協力開発機構(OECD)生徒の学習到達度調査によれば 「趣味としての読書をしない」 と答えた生徒は、OECD平均では 31.7%であるが、日本では 55%となっており 「どうしても読まなければならないときしか、本は読まない」と答えた生徒は、OECD平均では 12.6%であるが、日本では 22%となっている。
文部科学省ではその後もほぼ5年ごとに計画を改定し、最近の計画は2018年4月に公表された 第四次「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」である。そして1か月に1冊も本を読まなかった児童生徒の割合(不読率)は次のように推移してきたとされる。
小中学生については運動の成果か、改善がみられるが、高校生については改善の速度は必ずしも十分ではないようである。

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