在架予約を認めると配本所の利用が増えるということは図書館でもわかっているのだが、増えすぎて対応できないのではないかということを心配して、一歩踏み出すことができていない。職員の労働時間が週30時間から35時間になって労働力に多少とも余裕ができる2020年度こそ、遠隔地住民の利用を増やす好機である。
以下考えられる問題点とそれに対する対策を述べる。
- 予約された図書を書架から集める労力がかかる ⇒⇒県内の大部分の公立図書館では在架予約に対応して頑張っている。丹波篠山市のような面積の広い市で在架予約できない市立図書館はない。配本所に送るものだけに限れば冊数は少なくなるので、増加する労働時間の一部を割けば対応できるのではないか。また、予約された資料が準備できたときの連絡は、ネット予約の場合はメールでのみとすることによって労力を節減できる(富田林市に例がある)。
- 配本所での受け取りの場合だけ在架予約できるようにシステムを変更できるか ⇒⇒刈谷市立図書館の例がある。
- 配本所への配達をする人がない ⇒⇒配送は週1回にして曜日を決めて配送することにしてはどうか。図書館ビジョンでは市の逓送便活用を検討することになっている。
- 公用車増備を予算要求しているが認めてもらえない ⇒⇒月曜日は図書館の休日で公用車は空いている。配本所は月曜日も開いているので月曜日に配送してはどうか。実績ができれば公用車増備の予算も通りやすくなるだろう。
- 高齢者にはネット経由の予約は難しいのではないか ⇒⇒ファックスによる自宅からの予約も認めればよいが、まずは検索してそのまま予約できるネット予約から始めるよう提案している。
- 広報をしても配本所の利用が増えないのはニーズがないのではないか ⇒⇒丹波市立図書館では予約貸出の割合は貸し出し全体の20%だが、篠山市立図書館では予約貸出は10%にすぎない。この差は在架予約を認めているかどうかによると思われる。貸出中でない本も予約できるようにし居住地で受け取れるようにすれば、必ず利用が増えるはず。
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