「兵庫県公共図書館調査」で有効登録者数という名前で統計が公開されているのは、1年間にその図書館で貸し出しを受けた人の数を重複を除いてカウントしたものである。篠山市の図書館では「実利用者数」という名前で統計が出されているが、 次のように毎年増減を繰り返すデータが公表されていた例がある。
今年発行された「兵庫県公共図書館調査」で、相生市立図書館の有効登録者数(実利用者数)が前年に比べて大幅に違った数値になっていたので相生市立図書館に問い合わせたところ次の回答をいただいた。
富士通のシステムでは1年間に実際に利用した人と登録した人の合計が出るようになっております。ただ、そのデータを抽出する際の条件設定などがその年の担当者によってまちまちで統一した方法で出せていなかったとのことでした。
ですので、今後引き継ぎ事項として統一の方法を協議していく予定とし、それが定まるまでは「データなし」とさせていただくことになった次第です。システムが悪いのではなく、幾通りもある抽出方法の中からどの数値を毎年取っていくのかを定めていなかったことに起因するものです。
この数値をシステムから取り出すのは、きちんと手順を書き出して共有しておかないと間違ったやり方になってしまうようだ。