2020年11月の図書館協議会で在架予約について議論があった。委員からはコロナ禍のなかで利用者が図書館の中にとどまる時間を短縮するという観点で在架予約が要望された。
(委員) 資料P1「インターネット、ICTを利用したサービスの展開」について、このコロナ禍の中、在架予約は必須ではないか。普段よりも在宅時間が長くなって自宅で本を読む時間も増えていると思う。職員数の問題で実施できないことは十分認識しているが具体的に検討されているのか。
(事務局) 在架予約の件は、コロナ禍に関係なく必要な図書館サービスであると認識している。しかしながら図書コーナーを含めた本の確保など、現状の職員数では難しいと考える。配本所サービスの充実や図書館システムの更新などトータルで考えていきたい。来年度要求通り職員2名が図書コーナーに配置された時点で、すべてのサービスに取り組むことは難しい。業務が問題なくスタートした後、今後を見据えた図書館サービスの展開に取り組みたい。
図書館側から在架予約には当面取り組まないという方針が表明されたが、注目するのは配本所サービスの充実や図書館システムの更新との関連が報告されたこと。 このブログでは、ネットから在架予約をして図書コーナーや配本所で受け取るというサービス(全面的な在架予約が難しければ「取り寄せ」だけに絞ってでも実現してほしいが、そのためにはシステム改修が必要?)を提案しているのだが、この議論ではその実現に向かっているのかどうか。それとも、配本所への配送がルーチン化できないまま在架予約で配本所での受け取り希望が増えては困るという意味なのか。