2019年8月16日金曜日

レファレンス協同データベース

国立国会図書館のレファレンス協同データベースというのは「国立国会図書館が、全国の公共図書館、大学図書館、専門図書館などにおけるレファレンス事例、調べ方マニュアル、特別コレクションなどのデータを蓄積し、そのデータをインターネットを通じて提供するといった調べ物のためのデータベース」(図書館ビジョンから引用)である。レファレンスの事例を登録し、他館の登録した事例を参照することができる。いわば、レファレンスの事例集を共同で作るという取り組みである。レファレンス事例は一般公開のもの、参加館だけが利用できるもの、自館だけで利用するものに分かれている。

兵庫県の公共図書館のうち16館がすでに参加している。小野市では国会図書館から4年連続で感謝状をもらっている。西宮市図書館も参加していて、筆者の小さな相談がデータベースに登録されているのに驚いた。

レファレンス協同データベースには篠山藩の藩士についてとか、篠山軽便鉄道の色についてとか、丹波や篠山に関するレファレンス例も多く出ている。

2012年10月発行の篠山市図書館ビジョンでは2012年度から参加することになっていたが、実際には参加せず紙ベースで事例を蓄積することにしていた。その後、2017年の図書館システムの更新により富士通の提供するシステムが利用可能になり、それを使っていくことにしたという。

県下自治体の図書館システムは最近の数年間で三田市、猪名川町、宍粟市、たつの市、加東市、稲美町、播磨町など2割ほどでメーカーが変更になっており、そのときの移行作業を考えるとレファレンスのデータベースは国会図書館のデータベースを使っておくほうが良いと思う。職員にとってもレファレンスの参考例を検索するのが一度で済むというメリットもある。(2019.8.25追記)

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