年齢別の貸出数は図書館から統計が発表されているが、児童書を親のカードで借りていくなどの例が無視できないくらい多い(2018年度の児童書貸出数は123千冊なのに12歳以下への貸出冊数は53千冊)ので、絵本、児童書、YA(ヤングアダルト)、一般書に分けてその動向を見るほうが年齢別の貸し出し傾向が分かるのではないかと思われる。
まず人口だが、丹波篠山市ではベビーブーマー以下の年代では減少してきており、成人人口は一貫して減少している。
その結果、上述の図書の分類に対応すると思われる年代の人口はいずれも減少している。特に中学生・高校生の年代は減少が著しい。また、2020年の統計で0-3歳の人口が減っているので今後は幼児から小学生、さらに中学生高校生へと人口の減少が順次進むと思われる。
上記年齢区分の人口と絵本、児童書、YA(ヤングアダルト)、一般書を対応させて、一人当たり年間貸出数をグラフ化すると次のようになる。破線のグラフは右目盛りであることに注意。絵本と児童書は一人当たりの貸出数が増加傾向であったが、2020年は新型コロナの影響を受けてか激減した。このグラフは団体貸出をふくめているので個人貸出の減少比率はもっと大きい可能性がある。(2022/4/17追記)今後は全体の貸出密度を引き上げてきた幼児および小学生の人口比率が下がっていくので、貸出密度を上げるのはおろか維持するのさえ非常に難しいと思われる。
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