2020年4月7日火曜日

きらめき教育プランに配本所充実が記載

市の広報誌3月号に「きらめき教育プラン」が綴じこまれていた。

そのなかで図書館に関しては
〇中央図書館では、市内配本所等での貸し出しを充実し、利用者の利便性を向上するとともに、地域資料の保存管理を計画的に進めます。
と書かれている。 配本所が主要な政策として取り上げられたのは関係者の努力のたまものであると思います。今後の進展に期待しています。

2020年4月6日月曜日

図書館の新しいウェブサイト

丹波篠山市のウェブサイトが新しくなったのに合わせて図書館のウェブサイトも新しくなった。残念ながら、ウェブサイトを作ったことがない人が制作したか、または制作したことがない人がいろいろ無理な意見を言ったのか、ウェブサイト制作の常識から外れた出来栄えになっている。
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/chuotoshokan/
これが玄関口ともいうべきトップページ。大きな画像が画面を占領しており、他にはメニューしかない。

「利用案内」のページも10を超える項目が雑然と並び、いちいちクリックして読むことになっている。

三田市のページは次のようにトップページから他のページに行かなくてもかなりの情報が見られる。また利用案内も1ページで見やすく項目わけがされている。ほとんどの図書館がこのようなウェブサイトを持っているので、あとから作ったものがこの水準に達していないのは残念というほかはない。
https://www.sanda-city-lib.jp/


https://www.sanda-city-lib.jp/usage_guide/index.html

 良かった点としては、丹波篠山市の新しいページではスマホで見たときにレイアウトを変えて大きい文字で読めるようになったこと。ほかの市ではすでに実施されていたことだが、今後利用者に知らせて活用してもらえることを願う。

2020年2月20日木曜日

令和2年度「丹波篠山の教育」

「令和2年度の教育目標・事業内容を示したもの」として公表された。

市民センター図書コーナーと配本所に関しては次のようになっている。2019年度の配本所の貸出冊数は279冊だったから意欲的な目標となっているが、具体策がどうなるか注目したい。太字が昨年度からの変更点。
(3)市民センター図書コーナーと配本所の運営の充実継続

目的・目標
市民センター図書コーナーと配本所の継続的な運営を行います。また、地域に出向く出張図書館サービスも実施します。
成果指標
配本所の貸出冊数を400冊<昨年は300冊が成果指標だった>以上とすること。

①市民ボランティアの協力を得て、市民センター図書コーナーを運営します。
②職員の従事時間を延長し、予約・リクエストの受付やレファレンスサービスの提供など図書館サービスの充実を図ります。<項目追加>
③子育て支援に関する資料を充実させ、特色ある市民センター図書コーナーづくりを進めます。
④図書館と市内6カ所の配本所(多紀支所、ハートピアセンター、城東公民館、西紀支所、西紀支所分室、今田支所)とのネットワークにより、図書館の利便性の向上をめざします。また、一部市役所職員による文書等逓送便を活用し、効率的な配送を行います。<追記>
⑤地域に出向き、図書の貸し出しや利用者登録など出張図書館サービスを行い、図書館利用のPR を行います。
⑥主に東部地区配本所(多紀支所、ハートピアセンター)の利用を活性化するため、出張図書館サービスを実施します。

2020年2月11日火曜日

配本所活性化イメージ

遠隔地住民のためには配本所を使いやすくすることが強く求められるが、筆者のイメージは「ネットからの在架予約を配本所での受け取りに限って認める」ということに尽きる。利用者が読みたい本を検索したあと、貸出中でなくても予約できて配本所で受け取れるようになれば、利用者が増えるのは確実である。

在架予約を認めると配本所の利用が増えるということは図書館でもわかっているのだが、増えすぎて対応できないのではないかということを心配して、一歩踏み出すことができていない。職員の労働時間が週30時間から35時間になって労働力に多少とも余裕ができる2020年度こそ、遠隔地住民の利用を増やす好機である。

以下考えられる問題点とそれに対する対策を述べる。
  1. 予約された図書を書架から集める労力がかかる ⇒⇒県内の大部分の公立図書館では在架予約に対応して頑張っている。丹波篠山市のような面積の広い市で在架予約できない市立図書館はない。配本所に送るものだけに限れば冊数は少なくなるので、増加する労働時間の一部を割けば対応できるのではないか。また、予約された資料が準備できたときの連絡は、ネット予約の場合はメールでのみとすることによって労力を節減できる(富田林市に例がある)。
  2. 配本所での受け取りの場合だけ在架予約できるようにシステムを変更できるか ⇒⇒刈谷市立図書館の例がある。
  3. 配本所への配達をする人がない ⇒⇒配送は週1回にして曜日を決めて配送することにしてはどうか。図書館ビジョンでは市の逓送便活用を検討することになっている。
  4. 公用車増備を予算要求しているが認めてもらえない ⇒⇒月曜日は図書館の休日で公用車は空いている。配本所は月曜日も開いているので月曜日に配送してはどうか。実績ができれば公用車増備の予算も通りやすくなるだろう。
  5. 高齢者にはネット経由の予約は難しいのではないか ⇒⇒ファックスによる自宅からの予約も認めればよいが、まずは検索してそのまま予約できるネット予約から始めるよう提案している。
  6. 広報をしても配本所の利用が増えないのはニーズがないのではないか ⇒⇒丹波市立図書館では予約貸出の割合は貸し出し全体の20%だが、篠山市立図書館では予約貸出は10%にすぎない。この差は在架予約を認めているかどうかによると思われる。貸出中でない本も予約できるようにし居住地で受け取れるようにすれば、必ず利用が増えるはず。

「丹南の遠い所からご苦労さま」

図書館協議会の会議録に書かれている話。

ハートピアセンターで出張図書館を行ったところ、「来場された方からは、『図書館が来ている。丹南の遠い所からご苦労さま』と声をかけていただく事も多く、図書館は遠いと思われていることが実感として伝わってきた。」という。

その遠い図書館になかなか来られない人に本を届けるのが配本所である。もっと利用されるように制度を改善していってもらいたいと願っている。
2019年11月29日の図書館協議会会議録より
(委員)実際行かれたハートピアセンターでの反響はどうであったか。
(事務局)11月3日に配本所のひとつであるハートピアセンターで出張図書館を実施した。当日は多紀地区文化の祭典の会場となっており、子どもから高齢者まで多くの方が来場されていた。出張図書館はロビーの一角を借用して実施したが、演目に出演された方や出番を控えた方など、多くの人が行き来される中で本をゆっくり見ようという人は少なかったが、図書館のPRや各種チラシの配布などを行った。また、事前に多紀地区の有線放送で周知いただいていたので、就学前のお子さんがいる親子連れが3組ほど来られ、絵本を選んで借りていかれたのが印象的であった。他にも絵本の読み聞かせや紙芝居などのおはなし会も予定していたので、次のおはなし会は何時ですかと聞かれたり、ここに図書館が来ると聞いたので借りている本を返して次の本を借りに来ましたと言う方など、出張図書館を目的に来場された方もあり、都度配本所の利用についても説明を行う中で一定の成果はあったと考える。来場された方からは、「図書館が来ている。丹南の遠い所からご苦労さま」と声をかけていただく事も多く、図書館は遠いと思われていることが実感として伝わってきた。そして、来年度についても東部地区の配本所に重点を置いて出張図書館を実施する予定である。具体として、旧大芋小学校を合宿所として活用し、夏休み中に子どもたちを集めてイベントを開催される計画があるようで、大芋地区まちづくり協議会が主体となって進めておられる。イベントの際に出張図書館のことも検討したいとお話をいただいたので、日程的なことも含めて調整していきたいと考えている。

2020年1月24日金曜日

なぜ配本所に行かないと予約できないのか

配本所で本を受け取るための予約をするには、予約票に記入して配本所に提出し、配本所から中央図書館にファックスしてもらう必要がある。自宅から図書館に直接ファックスをしたら受け付けてもらえるのか、2018年11月の図書館協議会で聞いた。館長や主任は自宅からのファックスも受け付けていると回答したが、窓口担当の司書が否定した。
(G委員)配本所の利用について「図書等貸出・予約申請書」の用紙は配本所からファックスを送信するとのことだが、まず配本所に行き用紙に記入してからになるが、あらかじめこの用紙を持ち帰っておいて自宅から送信できるのか。また、配本所から送信するには自分で本を検索するしかないが、配本所に目録は置いているのか。
(事務局)自宅からのファックスは受け付けていない。
(事務局)目録は置いていない。
(G委員)目録を置いていなければ利用者は自分の家でインターネット検索をして、その本が貸出中であればそのままインターネットで予約できるが、貸出中でなければ借りたい本を何かに書き写し、書き写したものをもって配本所に行かなければならない。ファックスは自宅からでも送れるのにわざわざ配本所まで行かなければいけないというのは、これは利用するハードルを上げていると言わざるを得ない。敷居を高くして利用しにくいことをしているが、そうしたい理由があるのか。このようなことをわざとしているのか。
(事務局)わざとではなく、確認が必要だということである。リクエスト(所蔵していない本の提供を申請)される場合、中央図書館に来られた方にも必ず申請用紙に記入いただき、確認をとっている。同じタイトルでも初版や改訂版があるので、逐一細かく確認を行なっている。配本所を通じて送られてきたリクエストは、必ず利用者に確認の電話をしている。
(G委員)書架にある本でも確認しているのか。
(事務局)新聞広告に載った本を書いて送って来られる方もあるので、所蔵している本でも必ず確認をとっている。在架の場合は同じ用紙で送られるので、書架にあればすぐに確保できるので電話はしていない。
自宅からファックスした場合受け付けない理由としては、図書館で所蔵していない図書の場合(図書館では「リクエスト」と呼んでいる)、電話で確認しなければならないから、という風に回答されたが、予約の大半は図書館所蔵の本であろうから理由にはなっていない。

配本所では貸出カードで本人確認ができるが、自宅からのファックスを許したのではいたずらもありうるから、自宅からのファックスを制限するのには一定の根拠はあるといえる。しかし、それならば、あらかじめ貸出カードをコピーしたファックス用紙を配布しておくこともできるのだから、自宅からのファックスを認めるようにできないわけではない。配本所の利用がまったく進まないのだから、一歩でも前進させようという発想がほしい。

2020年1月23日木曜日

在架予約で「取り寄せ」を可能に(要望)

2018年の図書館協議会で、配本所の利用促進のためにインターネットから取り寄せ予約を可能にするように提案した。
(G委員)予約の割合について、貸出冊数にしめる予約の割合をみると、丹波市では2割をしめているが篠山市は1割にも満たない。篠山市では貸出中の本には予約できるが、書架にある本は予約できないことになっている。昨年度の協議会で書架にある本もネット経由で予約できる取り扱いを要望したところ、職員が足りないので、予約された本を書架から集めてくる労力が確保できないということであったが、配本所に届ける本だけやってみるというのはどうか。取り置きはできないが取り寄せはできるという方法で、ネット上から書架にある本に予約を入れ、配本所に取り寄せできるというやり方である。システムの変更が必要であれば見積書をとり、予算を確保すればよいと考えるがどうか。
(館長)棚にある本の予約は可能ならば取り組みたいと思っているが現実ではやはり難しい。丹波市は各分館をまわる担当者がいると聞いており、分館も多いので専門の人を雇っておられるようだが、篠山市では無理だと思う。
館長は前年には書架から本を集めてくる労力を問題にしていたが、今度は配本所に持って行く職員が足りないと、別の理由を挙げた。

その後検討いただいたのかどうかわからないが、先日、書架にある本について「取り寄せ」だけを可能にしている図書館を発見した。刈谷市立図書館である。「インターネット予約をするには?」というページに
受取希望館で「在架(図書館にあって貸出可能な状態)」の資料は予約できません。
と書いてある。つまり、受け取り希望館にある本以外なら書架にある本でも予約できるということである。篠山でも同じようにすれば、在架予約の件数を大幅に増やすことなく、遠隔地住民へのサービスを向上させることができる。できない理由を並べるのではなく、実現するためにはどうするかという方向で前向きに取り組んでほしいものである。
(「以外」という文字が抜けていたので訂正しました。2020/1/24)

2020年1月22日水曜日

丹波市は図書館6館体制を維持したいと

「丹波市子ども読書活動推進計画 (第2次)」には次の記述がある。
3.図書館における取組
(中略)
【課題】   
 子どもへのサービスの推進に向けては、子どもの身近なところに図書館があり、 すぐに利用できること、充分な図書資料と、図書資料・情報について相談・案内 してくれる「人」の存在が欠かせません。そのためにも、「市内に図書館が6館あ る」体制は、今後も継続していく必要があります。
 また、図書館には、子どもたちの知的好奇心を満たし、学習を助け、子どもた ちの一生の友となる「本」との出会いを提供することも大切な役割です。子ども たちの健やかな成長を支える質のよい図書資料を揃え、子どもと本を結びつける ための働きかけを、図書館内・館外に渡って積極的に行う必要があります。
つまり、丹波市では合併前の各町が持っていた図書館を「子どもの身近なところに」「すぐに利用できる」ように「相談・案内してくれる人」とともに維持したいと言っているわけである。

丹波篠山市でも「第 2 次丹波篠山市子ども読書活動推進計画」が策定され、その中には図書館の活動が種々書き込まれているが、その活動は中央図書館周辺にとどまり、遠隔地の生徒児童に関しては効果が及んでいないと思われる。

わずかに、現在はほとんど利用されることのない配本所の充実が次のように書き込まれているが、子どもたちが読みたい本をリストの中から選んで予約することはなかなか難しいと思う。本の現物を子どもたちの身近におく必要があるのではないだろうか。子どもたちにどのように本を届けるかをもっと考える必要がある。
・インターネットから、全ての本に予約ができ、郊外の子どもたちが最寄りの支所等の配本所を気軽に活用できるような体制の充実を図ります。(新規)
 市立中央図書館のサービスのひとつである市内各配本所での貸出しが十分に図られるよう受け入れ先となっている各支所(分室)、 ハートピアセンターなどと連携を強化するとともに、育児・教育施設への直接的な情報発信を行います。 各配本所からの利用方法について、 広報誌やホームページの活用や、周知ポスター、チラシ等の作成を行い、 利用者へ広く情報を提供します。
 また、 図書館システムと蔵書検索システムの更新により 、 自宅のパソコンやスマートフォン、 携帯電話、館内OPACから、 本の予約や検索が容易となりました。
 今後も利用者ニーズを反映できるよう、システム会社と協力しながら図書館情報の拡張と図書貸出しの円滑化に努めます。
学校や幼稚園などへの団体貸出の頻度は、近年、司書の労働時間適正化のために毎月から隔月に減らされているが、そのことは上記計画には書かれていない。11月21日の教育委員会では「きらめき教育プラン」の審議が行われ、次のような議論があった。
中村委員
p.22 について、学校園への図書貸出について、2 か月に一度の貸出となっている理由を教えてほしい。
樋口館長
学校への図書貸出については、業務量の増加により、本来の図書館業務に滞りが発生する恐れがあるため、1 か月に一度から 2 か月に一度の貸出に変更した。今後は、会計年度任用職員制度の導入により、図書館司書の業務時間が増加する予定であるため、従来の 1 か月に一度の貸出ができると考えている。
(中略)
酒井委員
図書館に近い、遠いで子どもが本を借りる機会は変わってくると思う。学校への図書貸出はそういった機会を均等にする取組であると考えるので、ぜひ、1 か月に一度は貸出を実施してほしい。その方向性をきらめき教育プラン内にも記載してほしい。

2020年1月17日金曜日

国立国会図書館デジタル化資料送信サービス

丹波篠山市立中央図書館の年報によれば、2014年4月から「国立国会図書館デジタル化資料送信サービス」を行っているとのことだが、図書館の利用案内では書かれていない。国立国会図書館によれば

デジタル化資料送信サービス(図書館送信)は、国立国会図書館のデジタル化資料のうち、絶版等の理由で入手が困難な資料を全国の公共図書館、大学図書館等(当館の承認を受けた図書館に限ります。)の館内で利用できるサービスです。
とのことである。国立国会図書館デジタルコレクションを検索して見つかったもののうちインターネットで公開されていないものは館内で閲覧することができるということである。

2019年12月17日火曜日

三田市立図書館の検索システム改善

三田市立図書館は今年1月から富士通のシステムを採用したが、10月に蔵書検索を使ったところ、検索窓に「金閣寺 三島」と入れると「完全一致検索を行います。よろしいですか?」と出て検索できない状態だった。これは篠山市立図書館ではずいぶんまえに改善してもらった項目なのだが、富士通では新しいシステムでもまだ直していないのであった。

10月22日に三田市立図書館にメールで知らせたところ、10月29日付で「検討させていただきたいと思います。」という回答があった。本日(12月17日)調べてみるとすでに改善されていた。素早い対応だと思った。

2019年12月9日月曜日

PISA読解力の低下

15歳高校生のPISA試験における「読解力」が、2012年の4位から2018年には15位に落ちたというのがニュースになっている。メディアでは順位のグラフが報道されたが、ここでは得点に着目してみた。諸外国の得点は比較的安定しているが、日本の得点は変動しており、これが順位変動の原因であることが分かる。つまり、諸外国の成績が上がったのではなく、日本の成績が落ちたことが分かる。

このグラフに、1か月に1冊も本を読まない中学生の割合(不読率)とスマホの普及率のグラフを重ねてみると次の通り。

中学生の不読率は2000年には50%弱だったが、2007年以降は15%まで減少した。その効果なのか、15歳高校生の「読解力」は2006年の15位から2012年には4位にまで改善されていたが、2015年8位、2018年15位と急落。それは前述のように得点の上下によって起きたものであった。

2012年といえばスマートフォンが普及し始めた時期。それに対する対策ができていないのではないだろうか。日本の子供たちは、諸外国にくらべて授業や宿題に情報機器を使う比率が低く、友人とのコミュニケーションやゲームに使う比率が高いといわれる。

ちなみに「脱ゆとり教育」による授業時間増加は2011年からという。子どもが忙しくなって、読書をする時間が無くなっていないかも気になる。

(参考) 文科省「OECD 生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA2018)のポイント」